「大雨特別警報」の発表を待たないで!

<当会会員の板井秀泰様よりご寄稿頂きました。>


「大雨特別警報」
とは、どのような状況の時に発表され、地域住民の皆様にどのような行動を求めているのか、あらためて整理してみます。

1、「大雨特別警報」はどのような場合に発表されるのか
大雨警報の発表基準をはるかに超える場合に発表され、すでに、土砂崩れ、河川の氾濫等、命に係わる重大な災害が発生している可能性が極めて高い状況です。
自治体から発令される「警戒レベル5 緊急安全確保」に相当する情報です。

2、地域住民の皆様にどのような行動を求めているのか
いまだ危険な場所(土砂災害警戒区域、浸水想定区域等)にいる人は、命の危険が迫っています。直ちに身の安全を確保する必要があります。
外は豪雨、道路は川のようになっているかもしれません。指定緊急避難場所等へ移動することがかえって危険かもしれません。
そのような場合は、自宅内の少しでも安全な場所で命を守る行動をとる必要があります。

3、「自宅内の少しでも安全な場所で命を守る行動」とは
・水は低いところへ集まり浸水深はどんどん深くなる。洪水等のリスクがある区域等においては、自宅・施設等の少しでも浸水しにくい高い場所に緊急的に移動したり、近隣の相対的に高く堅牢な建物等に緊急的に移動する。
・崩れた土砂の勢いはすさまじく家屋が倒壊するかも。土砂災害のリスクがある区域等においては、自宅・施設等の崖から少しでも離れた部屋で待避したり、近隣の堅牢な建物に緊急的に移動する。
【重要】災害発生・切迫の状況で、本行動を安全にとることができるとは限らず、また、本行動をとったとしても身の安全を確保できるとは限らない。
従って、「警戒レベル5 緊急安全確保」となる前に、避難を完了しておくことが極めて重要。

4、「警戒レベル」を知って早めの避難
政府インターネットテレビ(動画) 避難情報がよりわかりやすく!令和3年5月から「警戒レベル4までに必ず避難!」
内閣府 避難行動判定フロー
内閣府 新たな避難情報に関するポスター・チラシ
防災コラム 大事な人の避難行動を考える ~大雨災害から命を守る~
防災コラム 警戒レベル1「早期注意情報」って何?