皆さんの命は皆さん自身で守ってください(中央防災会議)

<当支部の会員である板井秀泰様からの情報提供です。>

中央防災会議は、内閣総理大臣を議長とし、全閣僚、有識者等で構成される、国の防災に関する重要な計画等を作成・推進する組織です。

平成30年12月、中央防災会議ワーキンググループの報告書に記載された
メッセージを見てください。

<国民の皆さんへ ~大事な命が失われる前に~>

○行政は万能ではありません。皆さんの命を行政に委ねないでください。
○皆さんの命は皆さん自身で守ってください。
○一人では避難が難しい方の援助など、地域の皆さんで助け合いましょう。

このメッセージについて、委員のひとりでもある東京大学大学院片田敏孝特任教授は、著書(「人に寄り添う防災」集英社新書)のなかで以下のように述べています。

このメッセージには、行政が責任を放棄しているように受け取られる可能性があるのですが、災害が間近に迫っているとき、行政は一人ひとりを助けに行くことができない現実のなかで、それであっても地域から犠牲者を出さないために率直に理解を求めているのです。

7月10日からはじまった「千葉県 夏の交通安全運動」のスローガンは、
「交差点 青でも左右 確認を」です。

交差点を渡るとき、皆さんは「青信号(行政からの情報)」に命を委ねていませんよね。
私たちが左右を確認するのは、青であっても「道路は危険」と認識しているからです。

大雨から、自分の命、大切な人の命を守るときも同じです。
身近な危険(災害リスク)の存在を認識することで、自分自身で守ろうとする意識が芽生えてきます。

皆さんの近くに、土砂災害の危険はありませんか?<6月5日コラム>
皆さんの近くに、浸水・洪水災害の危険はありませんか?<6月8日コラム>

地震に対しては、千葉県全域で備えが必要です。
皆さんがお住いの地域で、震度6強の強い揺れが想定されています<6月21日コラム>

(参考)
○中央防災会議 防災対策実行会議
「平成30年7月豪雨による水害・土砂災害からの避難に関するワーキンググループ」
http://www.bousai.go.jp/fusuigai/suigai_dosyaworking/index.html

○令和3年夏の交通安全運動の実施について(千葉県ホームページ)
https://www.pref.chiba.lg.jp/seikouan/koutsuuanzen/jikoboushi/kenminundou/r3/reiwa3natunokoutuuannzennunndou.html