自由が丘産能短期大学校友会 地震防災講演会(5月11日)

自由が丘産能短期大学校友会にて、地震防災に関する講演を行いました。講演の目的は、以下の3点です。

●地震及び地震による災害について知る
●地震に対する防災対策として何をやれば良いかを知る
●今できることを実行し、地震に備える行動に繋げる

講演の構成は以下の通りです。

1.地震と津波
2.地震の規模
3.地震による被害
4.今できる地震防災対策

1.と2.では地震についての基礎知識をお話しました。3.では地震による家屋や建物倒壊、土砂崩れ、火災、津波等の被害の実態を紹介しました。 4.では、これからやって頂きたい防災対策を、クイズも一部取り入れながらお伝えしました。一方的に講師の話を聞くだけでなく、自分達で考える時間を取ったので、良い刺激になったものと思います。

講演終了後、2つ質問が出されました。1つは、災害情報について色々なサイトがあるが、どれがおすすめかというものです。講師からは、ご本人が使いやすいものを選んで頂ければ良いと回答しました。それに加えて、情報を取得したとき、どのような状況のときに、何をするかを決めておく必要がある旨お話しました。洪水についていえば、近くの川の水位がどこまで上がれば避難をするのか、自分なりの判断基準を持って欲しいとお話しました。

もう1つの質問は、大きな地震災害が発生すると、建築基準の改正につながることがあるが、このような対応で十分かというものです。講師からは、基準が変わっても古い基準に従った建物は残るし、新しい基準に従えば絶対大丈夫とも言い切れないので、ハードを整備すれば安全だとは考えずに、ソフト対策も用意しながら災害対応して行くのが良いと回答しました。

1時間という短い時間でしたが、参加された方々は熱心に聞いて下さったので、知識の伝達はできたと考えています。

しかし、時が経てば人間は忘れるものなので、防災について思い出し、考える機会をもっと増やすことが望ましいと思います。