12/17(土)スキルアップ講座『緊急地震速報の発表基準に長周期地震動階級が追加されます』実施報告
日時:2022年12月17日(土) 20:00-21:00
タイトル:『緊急地震速報の発表基準に長周期地震動階級が追加されます』
場所:ZOOMミーティング
講師:会員(八千代市)
内 容:座学
参加人数:11名
2022年12月17日、会員向けスキルアップ講座 『緊急地震速報の発表基準に長周期地震動階級が追加されます』が行われました。
【講義の内容】
・長周期地震動の定義と特徴
・長周期地震動による被害
・長周期地震動階級と情報提供
・緊急地震速報発表時の対策
・長周期地震動情報の利活用
来年2月1日より気象庁から発表されている緊急地震速報の発表基準に長周期地震動階級(階級3、階級4)が加えられることになりました。
それに先立ち新たな緊急地震速報と地震動の知識や情報活用について詳しい解説がありました。
近年長周期地震動による被害が顕著になってきたことから、緊急地震速報の発表基準にも加えられることとなりました。
大規模地震ほど長周期成分を多く含み、減衰しにくいため震源から遠くまで伝わります。また、建物固有の周期に近いと共振を起こし建物が大きく揺れることになります。東北地方太平洋沖地震では実際に大阪で長周期地震動の大きな揺れが約10分続きエレベーターの閉じ込め事象が発生しました。同様に東京などでも被害が多数報告されています。
令和5年2月1日からは長周期地震動に関する観測情報がオンラインで地震発生から約10分後に発表されます。
長周期地震動の特性を良く理解した上で、今後も緊急地震速報を被害軽減のために役立てていくことが期待されます。
質疑応答では、今後の緊急地震速報の「使い勝手」、長周期地震動とマグニチュードとの関係について質問がありました。