12/11スキルアップ講座『マンション防災・地区防災計画・事務局長の実践から』

日時:2022年11月11日(日)) 20:00-21:10
タイトル:『マンション防災・地区防災計画・事務局長の実践から』
場所:ZOOMミーティング

話題提供者(講師) 日本防災士会千葉県支部事務局長 濱本 武将 (自治会長、青少年育成会会長、避難所運営委員長、夏祭り実行委員長。県立特別支援学校司書教諭、新聞社通信員、防火・防災管理者)

参加人数:12名(日本防災士会千葉県支部会員)

冒頭に、参加者全員が、自己紹介をして一言発言をした。新たに防災士会に入会された方、マンション防災に取り組んでいる方、仕事を通して防災活動をされている方、千葉県内の様々な地域から参加していた。

【プレゼンテーションの内容】

NPO法人日本防災士会ホームページに用意されているプレゼンテーション資料をカスタマイズした内容を通して話題提供。NPO法人日本防災士会のホームページも、よく見ていただくよう話をした。地区防災計画について資料を基に話して理解を深めた。様々な災害が多発していて、死者や行方不明者が多いだけではなく、経済的損失が多大であることを数値をもとに伝えた。タイムラインを作成することで多くの災害が軽減されることも伝えた。HUGやDIG、クロスオードゲームなどをすることで、地域の方々が楽しく防災を知ることができる。最近、千葉県支部で、千葉大学でHUG体験、高校や地域でDIGなどの指導・助言をしていることを紹介。

地域特性では、千葉県の様子について、日本防災士会千葉県支部事務局長として千葉県全域に関わってきた内容を述べた。NPO法人日本防災士会と協定を結んでいる大阪大学作成の「災救マップ」を九都県市総合防災訓練千葉市会場、千葉県会場、千葉県庁、各市町村などで展示、説明会などを通して得た情報などを話した。今年から地域振興事務所に防災に関する課がおかれ、千葉県支部にも講師依頼があり市町村との防災に関する連携が密になったことを話した。

船橋市の様子では、最近市役所職員から説明を受けたハザードマップの見直しについて述べた。また、船橋市総合防災訓練、ふなばし防災フェアなどでの行政と防災士が一丸となって取り組んでいる例を話した。また船橋市では、自主防災組織に1名、防災士になるための6万円を助成していて、私自身もそれで防災士になったことを話した。船橋市在住の防災士で船橋防災連絡会としての取り組みをしている。船橋防災連絡会と日本防災士会千葉県支部が協力して船橋市の防災フェア、総合防災訓練にも防災士として市長や行政職員に協力して参加していることを話した。

マンション近隣の様子では、小学校が4校、中学校が1校、消防署、交番、防災備蓄センター(災害時輸送拠点)、県立公園などがある。県立公園は無線基地があった高台の場所で、夏祭りを戦後から実施。マンションから避難できる場所がたくさんあり、避難所運営委員を近隣自治会の方と分担して行っている。隣のマンションにも防災士がいる。夏祭りは、最近できた新しい学校を含む近隣小学校4校のおやじの会、近隣小学校・中学校の吹奏楽部、近隣諸団体などが協力して実施。5000人程度集まり、仲間意識がたかまり、避難訓練の時も、顔見知りの人が多くなる。公民館でも連合自治会や諸団体が協力し合って塚田まつりを実施していることなどを伝えた。

質疑応答を20分程度行い、それぞれの考えを述べたり、様々な悩みなどが出たりした。マンションならではの独特な取り組みなどについても話し合うことができた。前回話題提供していただいたNHK職員からも、NHKで実施している防災についての話を伺えた。