5/14(土)スキルアップ講座『災害と非常通信~アマチュア無線の活用~』実施報告

日  時:2022年5月14日(土)20:00~21:20

場  所:ZOOMミーティング

開催名称:災害と非常通信~アマチュア無線の活用~

内  容:座学

話題提供者:喜多川賀央さん(船橋市)

参加人数:10名

 

2022年5月14日、会員向けスキルアップ講座 『災害と非常通信~アマチュア無線の活用~』が行われました。

 

【プレゼンテーションの内容】

1.災害発生、通信途絶時の対応

・事例1-プロの場合:釜石漁業無線局

・事例2-アマチュア無線:船越湾漁協職員在職のアマチュア無線家

・事例3-アマチュア無線:岩手県大槌町赤浜のアマチュア無線家

2.アマチュア無線とは

・定義/免許/使用目的/非常通信-関連法規の説明

  1. アマチュア無線を使うメリット/免許を持っている人が実施するメリット
  2. アマチュア無線を使用する事のデメリット
  3. 事例-船橋市の場合

6.まとめ

 

アマチュア無線が東日本大震災で活用された事例、アマチュア無線全般について非常にわかりやすくお話し頂きました。日ごろアマチュア無線に親しみのない者にもよく理解できる内容でした。

お話の中では、アマチュア無線の災害に強い特性や、免許保持者による通信の有効性や秩序ある効率的な情報伝達が可能である反面、違法無線局や妨害といった問題点があることについても言及されました。

更に、千葉県内でも船橋市をはじめとする複数の自治体で非常時の通信手段としてアマチュア無線の活用が期待されており、防災訓練が行われているとの紹介もありました。

意見交換では、アマチュア無線人口は減少しているが、カバレッジの広さから発災時の通信手段としては依然として有効であること、一斉同報が可能であると共に携帯電話の電波が到達しない場所や基地局がダウンした場合でも通信可能であること、多くの周波数帯を利用可能であるという強みなどについて補足説明がありました。

千葉県支部のアマチュア無線免許保持者は29名ですが、人により活用状況は異なると思われます。今後、更に情報交換を進めると共に、発災時の非常通信について幅広く検討する必要性を感じました。