3/20(日)避難所運営勉強会 『じっくり討論!HUG新地震バージョン①』実施報告

日  時:令和4年3月20日(土)10:00~11:25
場  所:ZOOMミーティング
開催名称:じっくり討論!HUG新地震バージョン①
内  容:座学
話題提供者:千葉県支部会員
参加人数:10名

令和4年3月20日、避難所運営勉強会 『じっくり討論!HUG新地震バージョン①』が行われました。
HUGセットに付属するパワーポイント、図面の紹介を行った後、避難者カードやゲーム全般についてディスカッションを行いました。
≪カード対応≫
【中年夫妻、車で避難、家屋半壊の場合】

  • 車は停める場所を決めて置いてもらう、体育館に入ってもらう、元気そうなので何か役割分担を手伝ってもらう
  • 居住地域ごとに分けたほうがいいのでは?
  • 特段の事情を抱えていないのなら【①声を掛ける】【②掛けてもらう】まで一時的に駐車場待機がいいのでは?
  • 設定として気温が低いのに車で待機は酷なのではないか
  • 例え夏でもやはり同様の懸念があると思う
  • 自宅待機ができないか確認
  • (物資の支給を受けられないのではないかという心配だけで避難所に避難して来ているのであれば、ちゃんと届くと伝えて帰ってもらう)
  • 家屋半壊だと自宅待機は難しいのでは?
  • コロナ禍対応の事前受付など、前提条件設定で済んでいるという事で良いか
  • 比較的お元気なようなので、体育館の入り口から遠いところに居ていただいても良いのではないか
  • 元気なようであれば、3階に行っていただく事もありではないか
  • 車中待機してもらうかは別として、車で避難してくる方の駐車スペースや広さが決まっているか確認し未決定であれば今ここで決める事も必要ではないか
  • 「車の場所、避難者の居場所は一時的なもので、状況によっては移動してもらう事がある」と受付時に伝えておくことが大事なのではないか
  • 地区で何人の避難者が来るかをある程度前提条件として知っておき予想しておかないとこの避難所で受け入れるボリュームがわからないので、来た順に目の前の方を振り分けていくとあとが難しいのではないか

≪ゲーム全体等個別カード以外について≫

  • 大量に押し寄せてくるのか、数人しか来ないのかで全然違ってくるのではないか。現実の避難所運営は蓋を開けないとわからないのは承知しているし、設定が自治会の運営担当役なのもわかっているが、運営体制などの前提条件がわからないとどう加わったらいいのかがわからない。
  • 事前の設定の擦り合わせがまったくないとどうしたらいいのかがわからない。
  • 避難所の運営が何もわからない人が、「役にたとう」「何か手伝おう」「やってみよう」と参加してきて、「わからない」「どうするんだろう」「どうしたらいいんだろう」といったモヤモヤを疑問等と言った『気持ち』を体験する事がこのゲームの神髄なのだと思う。
  • 避難所運営の経験がない自分がHUGゲームの運営側を担当するために勉強会に参加して思ったのは、「正解はない」のはわかっているものの、経験や知識がないがゆえに、「運営側なのに、防災士なのに、もし何か間違った事を言ったらどうしよう」と思うと非常に不安。参加者側で体験を重ねたい。
  • 実際にゲームを開催すると、「そんなに短時間で判断なんてとてもできないだろう」「こんな問題が出てくるはずがないじゃないか」等、やっている人側からいろんな意見が出てくる。
  • 私の経験からすると、実際にやってみて、そして地域の同じメンバーで何度も繰り返す事で、「事前に駐車場の位置やペットの場所等のレイアウトや役割分担などを決めておけばいいんじゃないか」等の『事前にできる事』がだんだん話し合いの中で自然に出てくる。
  • ゲームをする前に準備をしておき、いざゲームが始まったら、突発的なものや緊急性のあるものの対処をどうするかを判断していく、という心構えでいればいいんじゃないか。
  • HUGの最大の目的は、当日バタバタする事を体験する事ではなく、事前にやれる事をやっておく必要性に気づく事なのだと気づいた。
  • このゲームの意図がわからなかったが大変腑に落ちた。
  • 色々な職業の方に体験してもらう事(看護師の方や、福祉関係の方、気象を知っている方等)で、着眼点や目線の違いを知る事ができる。同地域だけでなく、同職種や同業種の方でゲームを開催するのも大変有意義である。
  • 各避難所で最近はHUGをあまりやらなくなったが、いろんな事をその場その場で体験する事が重要。
  • 実際のゲーム開催では、十分な説明をせずにスタートしたり、振り返りの時間を十分に取らずにゲームを終える事も多い。
  • 今日は事前説明をあえて丁寧にしたので、ゲームの時間が少なくなったが、今後も丁寧に続けたい。