1/23(土)会員向け勉強会 -『複合災害時における避難所運営について①』実施報告

日  時:2022年1月23日(土) 16:00-17:00
場  所:ZOOMミーティング
開催名称:『複合災害時における避難所運営について①』
内  容:座学
話題提供者:避難所運営研究会
参加人数:13名

2022年1月23日、会員向け勉強会『複合災害時における避難所運営について①』が行われました。

【勉強会の内容】
(当日使用した資料①資料②)

1新型コロナウイルス感染症への対応概要(八街市)
・ポイント:水際対策/三密回避/感染防止の徹底/災害対策本部との連携/住民への事前広報・周知など
・市の事前対策:住民への事前広報・周知/市備蓄品の準備/避難所不足への対応
・避難者収容の前提と考え方:避難者スペース/水際対策/八街市の大震災時の避難者・収容状況/施設の使用/避難所施設の配置/避難所施設の配置担当班/
・震災に対する考え:分散避難、原則として在宅避難、避難しないための備えと感染予防の備え
・生き残れる!被災しない!被災者にならない!ための備えと普及・確認・継続を!

2. ビデオ視聴 恵那市【避難所開設】第2部 初動期の対応
〇視聴内容について意見交換:
・千葉県八街市では案内所と体育館前受付の2か所で防護服を着用し訓練している/発熱者用スペースでパーテーションのあるスペースと発熱者が車座になっている部屋があった。一人ずつパーテーションで区切れると良い。
・受付でマスクを外して話している避難者がいた。マスク着用を徹底すべき。
・受付には時間がかかり、待っているうちにトイレに行きたくなる人も出てくる可能性がある。使うトイレを分けるべきでは。
・訓練は暑い時期と見受けられた。高さ2mのパーテーションとビニールカーテンでは熱中症対策が必要(エアコンを体育館に設置できると良い)。
・[質問]身元確認はどうしているのか。[回答]八街市では行政区域ごとに行く避難所が決まっており、名簿で確認可能
・受付に地域住民の顔を知る人を配置する配慮が必要。
・寒い時期の受付についても、テントなど暖を取る手段が必要。
・暑い時期に受付で人が並ぶ場合、トリアージを行い、熱のある人、体調の悪い人を早く案内できるようにすると良いのではないか。

3 テーマに沿った意見交換
・発災後1、2日目に避難する人は少ない。1週間後に6-7割、2週間後に9-10割が避難する。HUGのように多くの人が発災直後に避難することはないがどうか。
・船橋市の例:昼と夜の人口の違い、地域在住の人と勤務の人の違いがある。マンションに取り残されるがエレベーターが使えなければ水や食料の配布は無理
・[自治体の方の意見]大震災の避難行動としては自助共助で地域で3日間持ちこたえ、すぐに避難所に行かないようにしてほしい。発災直後で避難所をケアできる職員の数は限られている。発災直後は人命救助に当たる。それが終わってから全力で避難者のケアをする。昨年5月より福祉避難所の利用者は直接福祉避難所に行ける体制がとれるようになった。個別支援計画を作ることとなった。
・福祉避難所利用者の名簿管理:障がい者と高齢者、関わる人の名簿を分けている。情報提供OKの人から消防団、民生委員など関係機関に情報提供されるが、登録は40%程度
・避難所における新型コロナウイルス感染症への対応に関するQ&A(第3版)に記載されている感染性廃棄物の処理方法(ビニール袋を二重にしばり一般廃棄物として処理)は不適切では。
・感染拡大期における避難所運営については解決策が見出しにくく決まっていないことが多い
・地域の方だけでゾーンニングが訓練すれば素早くできるのか?避難所を運営する自主防や町会役員が高齢で基礎疾患のリスクをおかして避難所に来るとは思えない。外部からのボランティアも期待できないと思っている。そう考えると、止むを得ない場合以外はまずは「避難しない」ことを周知、実現することが重要ではないか。