12/18(土)マンション防災研究会勉強会 『エレベーター救出訓練の模様と安否確認に使用するツール情報』実施報告

日  時:2021年12月18日(土) 20:00-21:00
場  所:ZOOMミーティング
開催名称:『エレベーター閉じ込め救出訓練の模様と安否確認に使用するツール情報』
内  容:座学
話題提供者:マンション防災研究会 熊澤晃さん(松戸市)
参加人数:13名

令和3年12月18日、会員向けスキルアップ講座 『エレベーター閉じ込め救出訓練の模様と安否確認に使用するツール情報』が行われました。

【情報提供の内容】
・無事ですタオル、無事ですリボンの使用例・訓練事例
・視認性の良い安否確認ツールの情報(蛍光素材、多様な色彩の使用)
・エレベーター救出訓練事例
・マンションのエントランス展示における子供と親世帯を巻き込む防災啓発の取り組み事例
・マンションにおけるエレベーター改良工事事例(地震発生時、積載電池による最寄階自動停止とガイドの補強)

まず、複数のマンションや地域における安否確認ツールや訓練事例、安否確認用新製品、止むを得ず住民が行う場合のエレベーターの閉じ込め救出の手順や重要な安全に関する注意点(依頼すればエレベーター定期点検の後に住民向けの救出訓練を実施してもらえます)、マンション防災の啓発活動事例について情報提供が行われました。

後半の質疑応答や意見交換では、エレベーター救出を住民が行う際の注意点の再確認、手順、消防関係者からの質問や意見、ガラス飛散防止シートの施工、防犯上の観点から見た無事ですタオル掲示訓練の問題点とその対策、SOSタオル導入の是非、要支援者の個人情報の扱い、要支援者への対応と近所づきあいの重要性など様々なトピックについて活発な議論がありました。

マンション防災には人口密度の高さに起因する独特のコミュニティ形成や安否確認の用件、要支援者対応の問題があります。同時に戸建ての団地にも共通する課題も多く見られ、さらに議論を深める必要性が感じられました。